6. ママだって働きたい

事情は不利…だからこそパパ応援を

「働きたい」と強く希望しながらも、「子どもが幼稚園、保育園に行くようになったら・・・」「小学校へ入ったら」と自分の気持ちを押し殺し、もんもんとしながら子どもたちの乳幼児期を過ごす人も、多いのではないだろうか。男女雇用機会均等法が少しずつ浸透するにつれて、結婚、出産後も働くことを希望する女性はますます増加してきているが、実際、乳幼児を持つ母親にとって、今の社会で働くことは容易ではない。

まず、社会の目。「せめて三歳までは母親の手で」。そういう風潮がどこかしら抜けないために、子どもに対する罪悪感や、他人に対する後ろめたさが先立ち、なかなか再就職に踏み込めない。

次に保育園の問題。保育園、幼稚園が充実している金沢では、他府県より恵まれていると言える。が、子連れでの再就職は不利であるのに、仕事がないと保育園に入れないこと、子どもが病気になったとき園では預かってくれないことなど、問題は多々ある。病児を預かってくれる施設もいくつかあるが、今後、さらに充実してほしい。

そして、職探しも容易ではない。企業のリストラがますます進む中、人材の需要も乏しい。さらに、求人の条件として年齢制限があったりと、若い未婚者を望む傾向がまだまだ残っているようだ。

再就職を望む人へのアドバイスとしては、仕事を始めようとしたらまず、子どもを保育園に入れるための予行練習をしておくこと。全く託児経験のない子どもを保育園に入れるとパニックに陥る場合があり、それを見た親もパニックになり、結局子どものせいにして仕事をやめてしまうケースがあるらしい。託児施設や友人、祖父母に子どもを預けたりして、少しずつ慣らしておくことが必要だ。

また「家事も育児も仕事」とすべてを1人で抱え込み頑張りすぎたら、パンクしてしまう。そうならないために不可欠なのは、夫の理解と協力。すべての男性にお願いしたいのは「家事、育児は女の仕事」と決めつけず、「ごみ出し」でも「皿洗い」でも何でもいいので家事に参加してほしい。がんばる女性を応援してください。