友達作りから実践学まで
金沢市には大小合わせて20以上の育児サークルがある。双子のサークル、同じ地域の親子を対象にしたもの、母親や子供の年齢に制限があるものから特に規定のないものまで、種類もさまざまだ。半数程度は随時、新規メンバーを受け入れている。子育て向上委員会の調査では、現在加入していない人でも、その多くがサークルに興味を示しているとの結果が出た。そして、すでに加入している人からは「育児が楽になった」「何でも話せる友達ができた」などの声が多く聞かれる。
子育て向上委員会の編集部も、ある意味ではサークル的な団体だが、雑誌制作を通じて知り合ったメンバーは私にとってとても貴重な財産となった。雑誌から離れても、いろいろな面から支えてもらっている。もちろんサークルのような形が苦手な人もいるだろうし、入ってから「自分には合わない」と感じる人もいるだろう。それはそれで構わない。ママ友達と知り合う場は公園や児童館など他にいくらでもある。あるいは、自分で新しいサークルを立ち上げてみてもいいだろう。
さて「育児サークル」は、その名のとおり一定の頻度でメンバーが集まって、一緒の遊んだり、育児の悩みを打ち明けあったりするのが主な活動だが、独自にいろいろな活動をするところも多い。専門家を招き、インターネットの体験講座を開くところもあれば、子供の事故が起こったさいの救急法を実践的に学ぶところもある。気の合う仲間を見つけるというばかりでなく、そんな面からも育児サークルの果たす役割は大きいといえそうだ。
県内の育児サークルについては、いしかわ子育て支援財団が代表者の連絡先、主な活動内容などの最新情報を把握している。興味のある方は気軽に問い合わせてみてほしい。