自分の時間つくりリフレッシュ
時に幼児虐待につながる育児ストレス。その解消法の一つに託児を加えてもよいと思う。仕事、急用、病気と預ける理由はさまざまだが、もちろんリフレッシュのためであってもよいだろう。県内では金沢市を中心に、ベビーシッター業や、美容院、スポーツクラブ、デパートなどの託児施設や託児サービスがある。去年、金沢市片町の松田小児科病院が病児も含め1時間600円という低料金で預かって子育てを支援する「ひまわりクラブ」を開設して話題となった。映画館では金沢市香林坊109のシネモンドが作品に応じて託児つきの上映会を計画している。
県や市のイベントには託児が無料のものが多い。昨秋の県女性センターフェスティバルでは、託児つきで映画が上映され、大変好評だった。現在、「職業情報分析講座」(県主催、託児一回五百円)が女性センターで開かれており、夏には「子育てネットワークセミナー」(金沢市女性センター主催、8-10月を予定、託児無料)も予定されている。
「託児つき○○」は新聞や地域の情報にアンテナを張っていると意外とあるもので、日ごろ、子供連れで行きにくい場所や催しを経験できるチャンスでもある。育児を一人で抱え込まず、たまには人に託して、自分の時間を作ってみてはどうだろう。夫婦で出かけるのもいい。家族、近所の人、友人、ベビーシッターと多くの人と触れることで、子供が社会を知っていくきっかけにもなる。預けることで、ストレスをため込んでいた自分が見えてくることもある。
私は子育て向上委員会を通して「ちょっと見てて」と言える友人ができ、精神的に育児を楽に感じられるようになった。そして甘えん坊だった2歳の子供も、今では「お母さんバイバイ、またね」と笑顔で声をかけてくれる。