三つ子の一人を死なせてしまった母親が実刑判決を受けた件で

この事件をご存知でしょうか。

 

日経ビジネスには詳しく掲載されています。

 

11ヶ月の三つ子をほぼひとりで育児していた母親が、極度の睡眠不足と育児ストレスからうつ状態になり、衝動的に一人の子どもに力を加えてしまい、死なせてしまった事件です。

名古屋地裁の判決で、懲役3年6ヶ月の実刑が下されました。

不妊治療の末に授かった赤ちゃんたちだったそうです。

記事を読む限り、実家や夫はあまり育児に協力できず、母親一人が抱えていた様子。事件が起こったのは、夫が夜勤のときだったとのこと。

 

20年前に初めての育児で苦しんだ自分を思い出します。

そのとき、私の子どもはたった一人です。たった一人の子どもの世話でも、泣き止まない状態に次第に追い詰められた気分になり、出口が見えなくなったことがありました。

 

被告人となった母親は一度に3人の育児です。周囲の助けがほとんど得られない中、たった一人で。

ワンオペで11ヶ月の赤ちゃん3人を育児すること。

睡眠時間はほとんど取れていなかったことでしょう。

想像を絶します。

 

本当にね、子育てにほとんど関わったことのない政治家のおじさんたちに、1ヶ月でいいから乳児ワンオペ育児留学をしてほしい。1ヶ月持つ人がどれだけいるのか見てみたいよ。

育児をほとんど妻に丸投げして、育児の実態を知らないまま、「女性に子どもを産んでもらわないと」なんて、どの口が言うんだよ。

 

 

現在、一般社団法人日本多胎協会では、母親の減刑を求める嘆願書の協力を呼びかけています。

 

子育て向上委員会は一般社団法人日本多胎協会の嘆願書に賛同します。

 

この記事を書いた人

kosodate-kojo