前回からの続きです。
http://www.kosodate-kojo.com/2019/02/06/kind-women/
子連れ外出でエンストに見舞われた窮地を救ってくれたお兄さん
長女が1歳半&次女を妊娠中のときのことです。
あのころは、自宅で長女と2人きりで過ごしていると煮詰まりそうで、福祉健康センターの室内遊び場に連れて行くのが日課になっていました。
いつものように長女を乗せて車を走らせていたところ、金沢市内の片道2車線ずつの交差点の右折レーンで赤信号停車中に突然車がエンスト。交通量の多い交差点。しかも道路のど真ん中。アクセル踏んでもうんともすんともいわない。私は大パニック。
周りの車がみんな避けて去っていく中(当たり前)、バス停でバスを待っていたスーツのお兄さんがかけよってきてくれました。

どうされました?

分からないけど、車が動かなくなったんです
計器をチェックするお兄さん。

あ、ガソリンが空っぽだ。ガス欠ですよ

あ・・・・・

とりあえず僕が後ろから押すんで、ハンドル切ってください、あそこの駐車場に入れましょう
その後のお兄さん。手順をすべて教えてくれた上で、近くのガソリンスタンドに一緒に行き、事情を説明してくれて、買ったガソリンを運び、給油までしてくれました。
その間、長女の相手までしてくれました。しかも、ガソリンスタンドからガス欠車までの間を、長女の手を引いて歩いてくれたんですよ。
子連れで、身重で、パニック状態だった私の救世主でした。
スーパーで現金をくれたおじいちゃん
子どもが3人になり、6歳、4歳、0歳を連れて、スーパーで買い物をしていたときのことです。3人を連れて、お菓子コーナーで何を買おうか迷っていたところ、見知らぬ70代くらいの男性に、突然声をかけられました。

あんた、3人も子どもを育ててるってえらいなぁ
知らない年配の男性からいきなり褒められて、戸惑う私。

あ、いえ、まぁ…ありがとうございます
男性はそのままいなくなったので、「ほら、どれにするー?」と子どもたちに促していたところ、さっきの男性が再び登場。

これで、お子さんたち一人ずつに何か買ってあげてくれないかな?
意味がよくわからずに、ぼんやりと立っていると、500円玉3枚を差し出してくる。

いやいやいやいや!そ、そ、それはいただけませんよ
何度も固辞する私。それに対して、

子どもは宝や。子育ての支援だと思って。子どもたちに何か買ってやってくれ
押し問答の末、もうここはいただくのが筋だと思い直し、500円玉を3枚いただくことに。
見知らぬ人から現金をいただくという生まれて初めての体験。今になってみると、あのおじいさんはもしや神様だったんじゃないかと、そんなふうに感じてしまうのです。
まとめ
人生で一番しんどかった乳幼児の子育て期に、優しさを分けてくれた見知らぬ方たち。
みなさま方のおかげで、私は社会から受け入れてもらったことを実感できました。
「社会全体で子育てを!」なんて声高らかに叫ぶより、身近なお母さんに温かい声をかけてあげることが、一番の子育て支援になります。
いずれのエピソードも、思い出すたび私を強く勇気づけてくれています。そして、神様のような記憶で私の中に生き続けています。