かつて「公園デビュー」という言葉がありました。
公園デビュー(こうえんデビュー)とは、幼児が1歳を過ぎてヨチヨチ歩きを始めた頃に、母親が近所の公園(砂場や滑り台、ブランコなどがある空間・いわゆる児童公園)に子供を連れ出して、そこに集まってくる他の母子連れの仲間入りを果たすこと。1990年代中頃からマスコミで使われるようになった。
引用元:ウィキペディア
最近は「公園デビュー」という言葉自体はあまり聞かれなくなっていますが、乳幼児を連れて、初めて外の遊び場に連れて行く機会って必ずありますよね。
新人ママたちはみな最初は緊張しています。
今は知り合いが増えて楽しく子育てできている先輩ママも、きっと少し前は同じ思いを持ったことがあるはず。
そこで、先輩ママへのお願いです。
新人はたいてい緊張してる
乳幼児を連れて、保健センターや児童館や子育て支援センターなど初めての場所に行くとき、新人の立場だとかなり緊張しています。
なんだかちょっと怖いんです。
何が怖いって、
すでにできあがっているグループがあるようで怖い。
知らないママさんたちが固まって話をしている様子が怖い。
新人として受け入れてもらえるかどうかが怖い。
「あ、初めて見る人?」って向けられる視線が怖い。逆に完全にシカトされても怖い。
集団がかもしだす悪意のない威圧感
間違いなく、ひとりひとりが、子育てに頑張っている親切な先輩ママたちなんです。なのに集団でいると、なぜか周囲に排他的な雰囲気を醸し出してしまう。
これはひとりひとりの責任ではありません。
集団という状態が、(本人たちの意思とは関係なく)勝手に威圧感をもたらすのです。その結果、新入りさんはびくびくしてしまうのです。
そして先輩ママ側は、集団に帰属しているという安心感(ときに優越感)から、集団内のメンバーと、それ以外の人との対応に、差をつけてしまうのです。
先輩の立場で、自分自身のことを思い返しても、えらそうなことは言えません。
保育園や支援センターで、顔見知りのママたちと話が盛り上がってしまって、つい周りのことが目に入らなくなった経験、私にもあります。もしかしたら悪意なく威圧感を与えてしまっていたかもしれない。
おそらく多くの人が無意識にやってしまったことがあるのではないでしょうか。
そう。悪意なんてないです。
でも知らないうちに、誰かに寂しい思いをさせているかもしれない。
先輩ママから笑顔で接してしてあげて下さい!
先輩ママのあなたは、1対1で話したら、間違いなく感じのいい人です。
だから、あなたの感じのよさが新人ママに伝わらないなんてもったいない!
伝え方は簡単!初めてその場所に来たっぽいママがいたら、「こんにちは~」と笑顔で挨拶する!
そして「お子さんおいくつですか?」とか、ほんの少しだけ会話のきっかけを振ってあげる。これだけ!
新人からパイセンに挨拶するのって緊張するんですよ。パイセンの方からウェルカムな雰囲気を出してくれるだけで、どれだけ新人たちが救われるか。
中高の部活と一緒です。群れてばかりいないで、後輩たちに目を配れるパイセンは、間違いなく「かっこいいよね」と憧れのまとになります。そして、パイセンに優しくしてもらった後輩は、いずれ優しいパイセンになります。
乳幼児期だけに限ったことではありません。保育園、幼稚園、小学校、スポーツのクラブチーム等々、最初に足を踏み入れるときの親子はみんな緊張しています。
だからパイセン、どうか後輩ちゃんに優しくしてあげてください。
あなたの優しさはかならず受け継がれますから。
敬具