子育て期に見知らぬ人から受けた親切は一生忘れない(後編)

子育て向上通信

前回からの続きです。

子育て期に見知らぬ人から受けた親切は一生忘れない(前編)
人は、うまく行っているときに受けた好意よりも、どん底にいるときに親切にしてもらった経験の方を、より鮮明に覚えているようです。今でもたまに思い出します。子連れで疲れている私に、優しい言葉をかけてくれた方たちの姿を。

子連れ外出でエンストに見舞われた窮地を救ってくれたお兄さん

長女が1歳半&次女を妊娠中のときのことです。

あのころは、自宅で長女と2人きりで過ごしていると煮詰まりそうで、福祉健康センターの室内遊び場に連れて行くのが日課になっていました。

いつものように長女を乗せて車を走らせていたところ、金沢市内の片道2車線ずつの交差点の右折レーンで赤信号停車中に突然車がエンスト。交通量の多い交差点。しかも道路のど真ん中。アクセル踏んでもうんともすんともいわない。私は大パニック。

周りの車がみんな避けて去っていく中(当たり前)、バス停でバスを待っていたスーツのお兄さんがかけよってきてくれました。

 

どうされました?

分からないけど、車が動かなくなったんです

 計器をチェックするお兄さん。

あ、ガソリンが空っぽだ。ガス欠ですよ

あ・・・・・

とりあえず僕が後ろから押すんで、ハンドル切ってください、あそこの駐車場に入れましょう

 

その後のお兄さん。手順をすべて教えてくれた上で、近くのガソリンスタンドに一緒に行き、事情を説明してくれて、買ったガソリンを運び、給油までしてくれました。

その間、長女の相手までしてくれました。しかも、ガソリンスタンドからガス欠車までの間を、長女の手を引いて歩いてくれたんですよ。

子連れで、身重で、パニック状態だった私の救世主でした。

 

 

スーパーで現金をくれたおじいちゃん

子どもが3人になり、6歳、4歳、0歳を連れて、スーパーで買い物をしていたときのことです。3人を連れて、お菓子コーナーで何を買おうか迷っていたところ、見知らぬ70代くらいの男性に、突然声をかけられました。

 

あんた、3人も子どもを育ててるってえらいなぁ

 

知らない年配の男性からいきなり褒められて、戸惑う私。

 

あ、いえ、まぁ…ありがとうございます

 

男性はそのままいなくなったので、「ほら、どれにするー?」と子どもたちに促していたところ、さっきの男性が再び登場。

 

これで、お子さんたち一人ずつに何か買ってあげてくれないかな?

 

意味がよくわからずに、ぼんやりと立っていると、500円玉3枚を差し出してくる。

 

いやいやいやいや!そ、そ、それはいただけませんよ

 

何度も固辞する私。それに対して、

 

子どもは宝や。子育ての支援だと思って。子どもたちに何か買ってやってくれ

 

押し問答の末、もうここはいただくのが筋だと思い直し、500円玉を3枚いただくことに。

見知らぬ人から現金をいただくという生まれて初めての体験。今になってみると、あのおじいさんはもしや神様だったんじゃないかと、そんなふうに感じてしまうのです。

 

 

まとめ

人生で一番しんどかった乳幼児の子育て期に、優しさを分けてくれた見知らぬ方たち。

みなさま方のおかげで、私は社会から受け入れてもらったことを実感できました。

 

「社会全体で子育てを!」なんて声高らかに叫ぶより、身近なお母さんに温かい声をかけてあげることが、一番の子育て支援になります。

 

いずれのエピソードも、思い出すたび私を強く勇気づけてくれています。そして、神様のような記憶で私の中に生き続けています。